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【写真部】武相写真部で学んだマナー=部長原拓生さん

2014/12/12

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 本校の写真部で身に付くのは写真を撮る技術だけではありません。私が新入生だったときに先輩から教わって、部長として後輩に伝えてきたことがあります。それは「マナーを守る」です。

 カメラを構えると、人の流れを止めてしまいます。ファインダーを覗くとついつい周りが見えなくなってしまいがちです。そこで、ファインダーを覗く前にしっかり周りを見渡して、ここで写真を撮っても人の流れに影響を及ぼさないか、人に迷惑をかけないか、などと考えるのです。

 鉄道写真を撮るとき、駅では三脚を立てないことや黄色い線から出ないことも当たり前のマナーです。私が中学生のころ鉄道ファンが電車を止めるというトラブルがあったので、そういうことがないように気をつけてきました。

 いい写真を撮るために、顧問の吉田先生や先輩、写真家、コンテストで賞を取った写真をお手本としてたくさん見ました。そういう写真はやはり何から何まで違います。そんな優れた写真を私が表面的に真似をして撮っても、面白みのない写真にしかなりません。

 そこで私は、お手本になる写真を見るたびに「自分だったらこの写真をどう撮るか」と考えます。何を加えるのか、または引くのか。絞りを深くするのか、シャッター速度を延ばすのか。どのように手間をかけてよりよい1枚にするのかを考えるトレーニングを意図的にしています。こうすることで自分だけのオリジナリティーのある写真を生み出すことができると思うのです。

 思えば中学に入学して部活を決めるとき、友人の誘いで初めて写真部の存在を知った私ですが、写真にのめり込み、気づいたら部長になっていました。気の合う仲間とわいわいしながらたくさんのことを学んできました。

 はじめは先輩たちの話す専門用語がさっぱり分かりませんでしたが、高校3年間で神奈川県高校写真連盟主催の大きなコンテストで2回も賞をいただけるまでになりました。タムロン主催のコンテストの最終予選も2回通過しました。

 私がここまで来ることができたのは、伝統ある武相写真部だからです。武相写真部の誇りを胸に、学んだマナーを忘れず、これからも技術を磨き続けます。

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