5月17日(火)高3は芸術鑑賞会として「團菊祭五月大歌舞伎」を鑑賞しました。前日には歌舞伎ソムリエのおくだ健太郎氏による事前学習が行なわれました。長丁場の鑑賞になるので、まず歌舞伎座という場を楽しむ、花道での役者の動きなど、鑑賞のツボをお話していただきました。
当日は、朝からかなりまとまった雨でしたが、歌舞伎座の方が入場の時間を早めてくださったので、特に混乱もなく入場し、それぞれの席に着くことができました。
今回の演目は『鵺退治』『寺子屋』『十六夜清心』『楼門五三桐』です。『鵺退治』は宮中で物の怪を退治するという話。『寺子屋』は菅原道真公のこどもを守るために我が子を犠牲にするという話で、海老蔵が難しく見せ場の多い役を演じました。
『十六夜清心』は遊女と若い僧の心中話で、これも悲劇的な、男女の心情の細やかさと数奇な運命の流れが、清元の調子に乗せて延々と語られる舞台でした。生徒達はどのように感じたでしょうか。
最後の『楼門五三桐』は短い場面でしたが、中村吉右衛門と尾上菊五郎という終演にふさわしい豪華な顔ぶれの幕切れとなりました。