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PTA広報部 書籍紹介 その7

2020/1/20

書籍紹介、1月の2冊目は

書籍名:「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」
著者:ブレディみかこ

 この物語は日本人の母(著者)と、アイルランド人の父を持つ中学生の息子の体験談で、日本人には想像できないハードな試練を乗り越えていくお話です。
 イギリスの中学校は11才から5年間通うのですが、息子は元底辺中学と呼ばれる公立中学の見学会に参加し入学を決めました。 なぜかと言うと、学校の見学会での生徒のバンド演奏やダンスでの歓迎に心が熱くなったからです。
 しかしいざ入学してみると息子は人種差別、貧困の差、いじめ、DV等様々な問題と直面することになります。 解決はどれもとても難しいものでしたが、息子は常に冷静な判断を見せてくれ、著者である親だけではなく私達読者も驚かせてくれます。例えば、街でアジア人を馬鹿にする侮辱の言葉を浴びせられた時の母へのフォローが見事です。息子の学校で起こる様々な出来事が、同じように息子を持つ私自身にとってもとても興味深いもので、同時に親子で楽もしめる作品だと思います。
 本の書き始めの言葉で「息子の人生に私の出番がやってきたのではなく、私の人生に息子の出番がやってきたのです。」とありますが、これは同じように息子を持つ私達の心に響く言葉だと思いました。そして終わりに「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」という息子の落書きがラストには「ブルー」が「グリーン」へ変わっていて少しホッと出来ました。
 おすすめの作品なので是非一度読んでみて下さい。

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