書籍紹介、2月の2冊目は
「アルバート・アインシュタインの旅日記」
アルバート・アインシュタイン 著
ゼエブ・ローゼンクランツ 編 畔上司 訳 / 草思社
この日記はアインシュタインが書いた6冊の旅日記のうちの一冊で、1922年10月から1923年3月までの半年間、極東とパレスチナ、そしてスペインを旅したときの様子が綴られています。
なかでも、日本を訪れた1922年11月17日から12月29日まで、アインシュタインが感じた日本を知ることができ、とても興味深く、飽きることなく読み進めることができる作品です。
アインシュタインは日本での印象を「今回すばらしい旅をしています。わたしは日本と日本人に魅了されています。」と述べていることから、アインシュタインが日本で過ごした時間が充実したものだったことが伺えます。本書は「日記」であるので、アインシュタイン自身が率直に感じた言葉で綴られているため、旅で出会った相手の個性や性癖を二言三言でユーモラスに表現されるなど、「相対性理論」のアインシュタインという偉人という立場からではなく、アインシュタインの人柄に触れることができる内容になっています。