のび太という生き方 横山泰行
『のび太は実は、人生の勝ち組であった』
ドラえもんを頼ってばかりいる印象ののび太が、勝ち組になる素養があると分析しています。
一見、のび太の応援本かと思えますが、実は子供達への応援本です。
この本では『ドラえもん』では、いじめから環境問題といった、現代社会が抱える問題を幅広く取り込んでいると解説した上で、「のび太メソッド」位置づけて、上手く生きるヒントを紹介しています。
この本は2004年に発売され、その後2014年に再編集されたものです。東日本大震災を経て、再注目されたそうです。
富山大学名誉教授で『ドラえもん学』を研究した筆者は終盤に「利他の精神を知ってほしい」と述べています。
全編を通して、心に残るポイントの多い本ですので、ひとつでも前向きに生きるヒントになれば幸いです。