11月21日~26日、「2023全日本ボクシング選手権大会」が墨田区総合体育館で行われました。学生・社会人も含め、アマチュアボクシングのチャンピオンを決める大会です。
この大会で、本校ボクシング部OBの田中空選手(東洋大学4年)が、ウェルター級で優勝し、全日本の頂点に立ちました。特別賞として敢闘賞も受賞しました。
田中選手にとっては学生生活最後の大会でしたが、不思議とプレッシャーはなかったそうです。むしろ集大成ということで楽しんで試合に臨めたとのことでした。
2回戦で、昨年苦杯をなめている相手に雪辱を果たし波に乗ります。
決勝は中学時代に2度負けた相手の染谷將敬選手(法政大学)。大学のリーグ戦で1勝し、今回2ラウンドRSCで勝利をおさめ、対戦成績をイーブンに持ち込めたこともよかった、と笑顔で話してくれました。
有終の美を飾った田中選手の次の目標は、プロで世界の頂点を極めること。ずっと憧れていたマイク・タイソン選手のような、みんなの印象に残るプロボクサーを目指したいと抱負を語ってくれました。
高卒後すぐにプロの道も考えた田中選手は、迷った末に大学進学を選びました。4年が過ぎた今、その大学時代を振り返り、次のような感想を述べてくれました。
「時間も高校より1分長く、ヘッドギアもない。加えて高いレベルの選手が多い中で『修行』ができ、とても充実していた」。そしてそれが「楽しかった」と。
戦っていない時は、優しい笑顔の好青年で、後輩からも慕われる面倒見のよい先輩の田中選手。
プロでの飛躍が大いに期待されます。
これからも応援をよろしくお願いします。