12月19日(火)、神奈川県立音楽堂にて本年度2回目の「芸術文化会」が行われ、StarLightsの皆さんによるゴスペルを鑑賞しました。
StarLightsは日本ゴスペル界で活躍するトップメンバーにより結成され、シンガー、ダンサー、ミュージカル女優、ボイストレーナーなど、様々な分野のプロフェッショナルが集結したエンターテインメント集団。その中から6名のメンバーが今回のコンサートを行って下さいました。
写真左から
高井良一利さん 勝又楓さん 一司ゆかさん リーダーのヨシザワコウタさん 小林優樹さん ウメッちZさん ピアノは吉野ユウヤさん
オープニングの「Let Everything That Has Breath Praise」の迫力、「God Great God」のノリノリ感で生徒たちは一気にステージに引き込まれます。続く「Oh Happy Day」「Hail Holy Queen」「Joyful Joyful」の3曲は映画「天使にラブソングを」で知っている人も多く、ゴスペルがさらに身近に。
こんなにも明るいゴスペルですが、黒人奴隷たちの過酷な生活の中から生まれた歴史があり、「Good Spell」「God Spell」を語源とするように、彼らの心を支えた音楽でした。そういった歴史も紹介されながら、ゴスペルのルーツとなった黒人霊歌のナンバー「Deep River」「Down By The Riverside」「When The Saints Go Marching In」が続きます。そしてアカペラ・ノーマイクでの「Amazing Grace」で聞かせます。
後半は「You Raise Me Up」でスタート。主イエスを「You」と表現する曲が多くなっているそうです。
クリスマスに因んだ2曲「Angels We Have Heard On High」はGloria In excelsis Deo!のフレーズが印象的。「Joy To The World」は「もろびとこぞりて」という邦題でも有名ですね。
そしてサプライズは、「武相高等学校校歌」を3番まで歌って下さったこと。ゴスペル版校歌はとても格好良かったです。
終盤は「世界に一つだけの花」「Jesus The Same」「You’re All I Need」とノリの良い3曲が続き、ステージと生徒たちが一体化していきます。
最後の曲はマイケル・ジャクソンのナンバー「Heal The World」。傷ついた世界を愛の力で癒していこう、という意味の歌詞で、ラストにふさわしい、生徒達への大きなメッセージを込めた歌でした。
アンコールに応えて下さったStarLightsの皆さんが選んだ曲は、クリスマスに因み、ジョン・レノンの名曲「Happy Xmas」。「War Is Over」が副題となっているこの歌は、人種を超えた平和を願う歌でもあり、90分のコンサートが人類の平和を希求する1つの大きな物語でもあったように感じました。エンディングには「Silent Night(きよしこの夜)」などのメロディが盛り込まれるなど、凝ったアレンジが素敵でした。
StarLightsの皆さんありがとうございました。