ビジネス研究部 東京大学東原研究室訪問

2026/6/18

 ビジネス研究部は「令和8年度 全国高等学校社会科学・郷土研究発表大会(神奈川大会)」での発表に向けて「香り」をテーマに、調査研究に取り組んでいます。

 6月12日、研究の一環として、部員6名で東京大学大学院 農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 生物化学研究室 東原和成教授に取材させていただきました。

 東原先生は匂いやフェロモンなどの情報分子を感知する嗅覚の多様な分子機構について、生物化学、細胞生物学、神経科学、分子生物学さらには有機化学などの領域を融合した独自の手法で、独創的な研究を進めています。

 加齢臭は本当に臭いのか、香りがなくなったらどうなるのかなど、いろいろな質問にわかりやすく答えてくださいました。加齢臭の体験もさせていただきました。

 ご多忙の中、取材に応じて下さった東原先生には深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

生徒たちの感想です。

・香りがあることが、生物が存在するといえるという説明に驚きました。加齢臭の元を実際に持ってきてくださったとき、どんな香りがするのだろうかと色々と想像し、ワクワクしました。かいだ時に真っ先に脳裏に浮かんだのは祖父母の家にあった積み木セットの箱を開けたときに感じる香りでした。先生が「おじいちゃんの家の香りという人もいる」とおっしゃった時に「たしかに!」と共感しました。

・今回特に興味深かったことは、情報によって匂いの感じ方が変わるというお話です。自分たちが昔の人や親にこの匂いは臭いものだと教えられ、この匂いが臭い匂いだと疑いもしていませんでしたが、実は情報操作をされていたことにとても驚きました。

 生物がいるから匂いがするということも驚きました。そのため火星や月などで匂いを感じたら、生物がそこにいるかもしれないと考えるととても面白いと思いました。

 さらにこれから香り業界がどのようになっていくかということに対して、体臭を時計などでモニタリングをし、ちょっとでも異変がでたら知らせてくれる究極のVR時代がくるというお話もとても面白いと思いました。

・これまで、「すべての香りは単一の分子から発せられているもの」と捉えていましたが、認識している匂いの多くは、多様な匂いの分子が複雑に混ざり合うことで形成されているという新しい視点を得ました。例えば、加齢臭をはじめとする不快な臭いも、単一の要素ではなく、様々な臭い分子が混ざりあって存在しているというお話は非常に興味深かったです。また、匂いは絶対的なものではなく、赤ちゃんが排泄物の匂いを最初から臭いとは感じないように、あくまで脳の「イメージ」や経験に基づいているというのだと知り、納得がいきました。今回の学びを通じて、嗅覚という感覚の奥深さを実感しました。

・香りの感じ方についての細かい情報を知ることができ、今後の香りの可能性を知ることができて貴重な経験ができてよかったです。

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