グローバル社会を生き抜く「骨太男子」を育てます。
建学の精神を解し、武相の改革を推し進めるにあたって私がもっとも意識したことが、「グローバル社会への対応」です。こういうことをお話しすると「グローバル社会なんてエリートの話・尚早の話」と思われるかもしれませんが、これは将来、海外で働く人だけでなく、日本の国内にあってもすべての子どもたちが学問の場で、職場で、対応していかなければならない、大変身近な問題なのです。
そしてグローバル社会を幸せに生き抜いていける「論理的で創造的な思考力」と「道義を昂揚する心」、「心豊かで逞しい体躯」を持った骨太男子を育成するために、私たちは「スポーツの盛んな進学校」という新たなビジョンへ向かって改革の舵を切り始めています。
“手塩にかける教育”で生徒の個性を最大限に伸長させます。
教育は人間を育てる営みですから、そこには人間の期待と意思が働いています。まず改革の第一歩は「武相の進学校化」。Web学習や各期講習会、補習など手厚い学習サポートで、難関大学を目指せる高度な進学指導が実を結び始めています。
ただし、私たちの考える進学校化とは、すべての生徒を偏差値の高い難関大学へと送り込むことだけではありません。
教員たちは生徒との日々のコミュニケーションや面談を通して、一人ひとりの悩みや夢を共有し、“手塩にかける教育”を実践しています。そして生徒たちには体系的なキャリア教育や体験学習を通して、自己の進路について生き方や働き方などを考えさせ、未来設計図の完成に向け、選択・決定する心を養わせます。常に根底にあるのは個性の尊重と、師弟の心の共鳴。そして生徒の輝く適性を見いだし、それぞれの生徒を誰もが認める最高の舞台へと導くことが私たちの目指す理想の進学校化の姿なのです。
期待と意思の働き如何で、そこで育てられる人間が自分を変え、社会を変えていく可能性が広がります。それを私たちは教育の可能性と呼びたいと思います。
真の文武両道へ。スポーツ(武)との両輪で「折れない心」を育てます。
武相には県内屈指のスポーツ強豪校という顔もあります。進学校化を目指す上で、一見するとスポーツは学業の妨げとなるように思われるかもしれませんが、それは大きな誤解です。現に過去にサッカー部でインターハイに出場したレギュラーの生徒たちはほとんどがクラスでトップクラスの成績を収めていました。これはスポーツで養われる集中力や高い目標意識が学業にもプラスの相乗効果を生み出すためで、武相には「スポーツの盛んな進学校」というビジョンに向け、学業とスポーツの両立を積極的に促しています。
また、中高の多感な時期に学業やスポーツに本気で打ち込み、先輩や後輩との縦の人間関係、チームメイトとの強い絆などを結ぶことは、他者への思いやりや仲間と協調する姿勢、なにより苦境に立った時に「折れない心」を育むことにつながります。これはグローバル社会を生き抜くためにも、社会への適応性を高め、現実的な問題へ対処していくためにも非常に有効であると感じています。
武相の改革は始まったばかり、今後の武相にどうぞご期待ください。
私たちは生徒を成長させるという使命感があります。そして、改革を進める上で一番大切なのは、新しい教育システムの運用者である教員との意思の共有です。そこで教員に対しては、自己の再評価への取り組みを徹底。校内は教育者として、人生の先輩として、生徒たちに「何を伝えていくべきか?」という課題にそれぞれの立場で取り込む教員達の熱気で溢れています。
複雑に変化する現代社会を、逞しく生き抜く「骨太男子」の育成に向け、武相は今、変わり始めています。
ようこそスポーツの盛んな進学校へ。どうぞ武相にお越しください。
学校法人武相学園
武相中学・高等学校
学校長
中田仁