7/20に日本赤十字連盟神奈川県支部で行われた青少年赤十字高等学校定例会に高1の齋藤雅功君(六角橋中学)が参加してきてくれました。
以下は齋藤君からの報告書です。
プログラム① 「車椅子体験」
車椅子利用者役、その介助者役をグループの中で交代しながら、色々な場所を使って体験しました。
車椅子利用者役では、車椅子を一人で操作し、物を取る等の動きはとても大変でした。ある程度の事
は出来るものの、どうしても高い場所、遠い場所の物に手が届かなかったりしました。また、坂やトイ
レ等、介助者役の方がいないと非常に大変である事が分かりました。
介助者役では車椅子は車輪がある分人一人分の感覚より大きいので、曲がり角で車輪等が当ってし
まったり、僅かな段差でも利用者の不安になるので少し浮かせたりと、注意点が多く大変でした。
利用者役の時はとにかく不安で、介助者側が次にする事を教えてくれると安心出来ました。介助者役
も同じように、次に何をして欲しいかを聞く事でスムーズに介助が出来ました。介助する側、される
側、どちらにもコミュニケーションが必要だと感じました。
プログラム② 「視覚障害者体験」
2人組を作り、視覚障害者役、その誘導者役を二人で交代しながら体験しました。
視覚障害者役の時は、目を布で覆い、全く見えない状態にするのでとても怖かったです。周りの状況
を確認する手段が音を聞き取る、手で触れるぐらいしかなく、一歩進むだけでもぶつからないか等、誘
導者役がいないと不安で一杯でした。
誘導者役の時では「こそあど言葉」を使わない声掛けが必要で、特に階段での誘導や、狭い道での誘
導は細心の注意を払いました。
「後○○歩です」「後○○段です」「右に」「左に」等の明確な誘導をする事で視覚障害者役の不安を取
り除く事が出来ました。
曖昧な表現では無く明確な説明をする事の重要さを学ぶ事が出来ました。
全体を通して
車椅子体験、視覚障害者体験。どちらも体験して一番重要だと思った事は「声掛け」です。コミュニ
ケーションを取る事で、その人が「何をして欲しいか」また逆に「何が出来るのか」を知る事で、「無
駄な御節介」になってしまうことを避けることが出来、円滑に相手に援助が出来ます。こうした心掛け
は不自由な方に限ったことではないので、日頃から自然に出来るよう、自分も頑張っていきたいと思い
ます。