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常総市に災害ボランティア活動に行ってきました

2015/11/12

 「武相学園ボランティアの会」は、11月9日(月)、常総市に災害ボランティア活動に行ってきました。

 今回のボランティア活動は学園と卒業生の会である「動静会」との共同企画により実施しました。定員を30名以上越える申し込みがありましたが、先着順で選ばれた高校1年生から3年生までの83名の生徒が参加しました。

 ボランティアに参加するにあたり11月5日(木)に事前学習会が開かれました。講師として国際救急研究所理事長の宇田川規夫さんをお招きしました。

 宇田川さんからは、「災害というのは生活(財産)や将来(ゆめ)、思い出などの全てを破壊してしまうものである。ボランティアはさせていただくでもしてやったでもない。ボランティアにしてもらったことから出てくる勇気、ボランティアをしてみたことから出る勇気そういったものを生み出すことである。ボランティアをしただけで終わるのではなくこの経験を生かして今後も勇気を出して物事に取り組んでいってほしい。それが社会をかえる大きな活動になる。」と教えていただきました。

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 また、卒業生の会である「動静会」の工藤会長からは「この活動では学問とは違う得るものがあるのではないか。自主的に手を上げるのがボランティア、こんなに多くの生徒が参加してくれることを嬉しく思う。気持ちをこめて手伝ってきてください。」とお話がありました。

 11月9日(月)、バスは朝7時半に新横浜駅を出発。常総市の災害ボランティアセンターには渋滞の影響で少し遅れて11時に到着。すぐに今回の作業場所に移動しました。

 今回のボランティア活動は、水害で水に浸かってしまった田んぼの中にあるゴミを探していくというものでした。水害によりいろんなものが流れてきて、稲はもう出荷することができません。それを来年のために刈り取らなくてはいけないのですが、金属のゴミなどがあると刈り取る機械を壊してしまいます。そのためにゴミを拾う必要があるのです。

 泥の中の田んぼを稲を掻き分けてゴミを探します。目に見えるゴミを片付けるのではなく、あるかもしれない宝探しのようなものです。生徒たちは少しずつ間隔を空け田んぼに入ってチェックをしました。

 この日は雨の予報でしたが、結局降ることもなく、少し暑いぐらいの中、汗びっしょり、泥だらけになりながら作業をしました。

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 271109ボランティア5お昼は、常総市のお弁当屋さんにお願いしたボリュームたっぷりおいしいお弁当、田んぼの中で食べました。

 周りを見回すと田んぼには流されてきた物置が転がっていました。田んぼの向こうの木材工場は、中が全て水につかりものが散乱し、もう操業できないのではないかという話も聞きました。

 午前に引き続き午後も新しい田んぼのゴミをチェックしました。お風呂の椅子や、木片、金属、ゴミ箱のふたなど大きなゴミが出てきました。そのほかにも生徒一人一人がゴミ袋を持ち、ゴミを拾いました。

 生徒のひとりに話を聞いてみると「僕たちが作業できる時間はたったこれだけしかない。もっとたくさん作業したかった。今回、参加できて本当に良かった」と言っていました。

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 最後に災害ボランティアセンターの方にセンター内を案内していただきました。「今回の作業はただゴミを片付けただけではありません。被災された心に傷を負った人に希望を与えることなのです。是非、この経験をこれからの人生に役立ててください。困っている人がいたら手を差し伸べることができるような人になってください」と言葉をかけていただきました。それを聞いている生徒たちの表情は真剣で、一回り大きくなったように見えました。

 今回のボランティア活動いろいろな方のお力を借りて実現しました。是非、今回の経験を活かせるようにしていってほしいと思います。

 

 

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