毎年、親睦旅行はバスで丸一日かけて観光をする形でしたが、今年は横浜港からサザンオールスターズの曲にも登場する「マリーンルージュ」号に乗り、ランチクルーズを開催しました。
11月9日(土)先生方、OBの保護者、在校生の保護者、合わせて51名の方々に参加を頂きました。
当日はお天気も良くクルーズ日和の中、船内2階のお部屋に進み、大きな窓から写る横浜港を眺めながら12時に出航しました。土曜日という事もあり、武相学園以外の団体のお客様やご年配の方、家族連れなども乗船され、沢山の人で賑わっていました。
乗船前に穏やかに見えた波も船が動き出すと思っていたよりも揺れましたが、はじめだけで快適なランチタイムを過ごす事ができました。
私達が乗船した「マリーンルージュ」号は赤レンガ倉庫からベイブリッジ、大黒埠頭を通過する90分のコースで、お食事はブュフェになります。船から見上げるベイブリッジは迫力満点で、船ならではの景色を楽しめました。
食事のあとは3階に360度見わたせるスカイデッキがあり、潮風を受けながらデーブルで一緒になった方と写真を撮ったりしました。もし機会があれば次はディナークルーズに乗って、昼間とは違う夜景を楽しみたいと思いました。
あっという間に時間が過ぎていき、定刻通り13時30分に戻り13時40分に下船し、「マリーンルージュ」号の前で記念写真を撮り終了となりました。
この後、個々に中華街へ行ったり、マリンタワーに登ったりなど横浜を満喫した方もいたようです。
横浜に住んでいながらも「赤レンガの辺りははじめて来ました」という方もいらっしゃって、観光地や有名スポットは地元の人ほどいつも行けると思うとなかなか行かないものだと思います。今回の近郊での企画も開催して良かったと思いました。
最後にご参加くださった方、先生方には大変お世話になりました。
ありがとうございました。
PTA後援会成人教育部副部長 鈴木尚子
著者 百田 尚樹
書名 『永遠の0』
出版社 太田出版
発売年 2006年
映画化やテレビドラマ化もされたこの作品は、太平洋戦争中のゼロ戦パイロットだった祖父の生き方を、現代に生きる孫たちが辿っていく物語です。主人公の宮部久蔵を通じて、戦時下の人々の思いや葛藤が生々しく描かれており、「生きることの意味」や「命の大切さ」について深く考えさせられます。『永遠の0』は単なる戦争小説ではなく、家族愛、人間の強さと弱さ、そして平和の尊さを描いた感動的な人間ドラマです。現代の若者の視点も織り交ぜられているため、皆さんにも親しみやすい内容になっています。歴史の教科書だけでは学べない、戦時中の人々の思いや葛藤を知ることができます。そして、平和な時代に生きる私たちが、どのように過去と向き合い、未来を築いていくべきかを考えるきっかけにもなるでしょう。
著者 姫野 カオルコ
書名 『彼女は頭が悪いから』
出版社 文藝春秋
発売年 2018年
2016年に実際に起こった事件を作者が裁判を傍聴し、それを元に作られたお話です。
横浜の私立女子大に通う主人公は、都内一等地に住む東大に通う翼とインカレサークルで出会い恋に落ちます。赤レンガ倉庫でデートをしたり、サークル内で遊んでいたのに途中で2人で抜け出してデートをしたりと楽しい日々を送ります。
ですがある日、東大に通う翼に、同じく東大に通う友人が言います。「彼女がその大学の子で良いの?」と。そこから翼の言動に変化があり、事件へと繋がっていきます。
実際の事件では複数の逮捕者が出て、加害者は大学を中退しました。加えて、ネット上での拡散により世間から大きな非難を浴びることになります。しかも、それは加害者だけでなく「東大生の将来をダメにした私立女子大生」までも。
発売されてから数年、東大で一番読まれた本だそうです。「頭が悪い」とは、偏差値が東大より低い大学の学生を指す、とても意地悪な形容詞です。この題名にもなった「彼女は頭が悪いから」は裁判時に被告人が口にした言葉だそうです。
これは男子生徒には絶対に読んでいただきたい本です。男と女、被害者と加害者。保護者の皆さまはもちろん、生徒の皆さんも是非読んでみてください。