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「夏の福祉防災研修 IN 宮城」に行ってきました

2017/8/23

8月7日(月)から9日(水)にかけて8名の生徒が神奈川地域貢献支援協議会・一般社団法人やまと災害ボランティアネットワーク主催、NPO法人・よこはま七つ星協力「夏の福祉防災研修 IN 宮城」に参加しました。

出発に先駆けて7月22日(土)に事前研修が行われました。「かながわ災害情報連絡会」の方から災害時にICTを活用しようという講義、ボーイスカウトわくわく隊の方からは組織ボランティアの重要性についての講義を聞きました。

8月7日は20時に集合し、参加者が自己紹介を行いました。今回は神奈川県だけではなく、熊本や京都、静岡、千葉、山梨など各地よりいろいろな思いを持った高校生が参加していました。  

バスは21時過ぎに出発し、8日の朝に宮城県に入りました。最初に訪問したのは石巻市立旧大川小学校です。昨年度に引き続き参加した生徒もいましたが、何度見ても津波の脅威を感じさせられます。参加者全員言葉を失いました。続いて訪れたのは11人の生徒が犠牲になった石巻西高校です。大川小学校とこちらでは献花を行い黙祷しました。

1防災研修

次に訪れたのはこちらも津波の被害が大きかった東松島市です。東松島市の野蒜小学校を見た後、旧野蒜駅の駅舎にできた「震災復興伝承館」で野蒜小学校出身の語り部の大学生から当時の様子を話していただきました。ちょっとの差で津波にのまれずに済んだことや避難所での様子などがよくわかりました。「今日できたことが明日できるとは限らない。いろいろなところで災害は起こる。皆さんは未災者なのです。災害が起きたときにはどうするべきなのかを考える必要があるのです。」という話が心に残りました。この日は宮城テレビが取材に来ていました。

防災研修2

新野蒜駅舎には野蒜市民センターができていました。昨年訪問したときにはこのあたり何もなかったのですが、家がかなり増えていました。こちらでは昼食をとりながら被災された方の話を聞きました。避難所で苦労されたこと、復興に対しての自分たちの思いがなかなかかなわない辛さなど丁寧に答えてくださいました。

次に訪れたのはDiscovery Centerです。ここではアメリカ海洋大気庁(NOAA)が開発したサイエンス・オン・ア・スフィア(SOS)を見ることが出来ます。SOSはNOAAから送られてくる陸・海・大気・天体に関する情報を4つのプロジェクターを使って直系1.7mの球体に映し出します。東日本大震災時の津波の様子や地球温暖化の様子などを見ることができ、美しい地球の姿を見ることもできました。

防災研修3

夜は研修会を行いました。グループごとに今回の研修について話し合い、そこで感じたことを各自が付箋に記入し、黒板に貼り、発表しました。表現の差こそあれ、参加者の多くが共通した認識を持ったことが視覚的にわかり、改めて今回の災害が訴えかけたメッセージを心に刻むことが出来ました。

防災研修4

最終日は東松島市の月浜海岸の清掃などを行いました。本校の生徒はテントの中の片づけを行いました。その後海苔の養殖をされている方から震災当時の話を聞き、復興した海苔工場を見せていただきました。

防災研修5

帰りのバスの中では、今回の研修について感想をひとりずつ述べました。

参加した生徒の感想です。

・被災地を実際に見て衝撃を受けた。自分が普通に生活できていることの幸せを認識した。

・自分の通っている学校が被災したらということを考え、今に感謝するとともに防災について考えたい。

・考えさせられたし、勉強になった。

・行動の選択の大切さを感じた。何かあったときにはしっかり行動したいと思う。

・学んだのは判断の大切さ。日常で当たり前の生活だと考えないで1日1日を大切に生きたい。

・自然の怖さを感じた。普段は穏やかな海でも破壊してしまう。自分の身を守ることはできるのでしっかりハザードマップなどをチェックしておきたい。

・時間の大切さを感じた。

3日間というわずかな期間ではありましたが多くのことを学ぶことができた研修となりました。

 

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